May 27, 2013

友人からのコメント

いつもバンドでお世話になっている清水くん。
本当にギターが好きなんですね。
素敵な作品でした。
colursという曲が好きです。
小山田圭吾(コーネリアス)


優しさと力強さを兼ね揃えた、シミーにしか出せない心地よい音。
あらきゆうこ


これはシミーのブルースだね。
ひとつひとつの音のフレーズがひとつのメッセージ。
すごく伝わる。部屋に置いといて、そばで奏でていてくれる作品はほんと好物。
久々にライブに足を運ぶよ。
堀江博久


多彩で芳醇で、なおかつ端正な趣もあって、ほんとに素敵なアルバムです。
願わくば、なるべく早く次の作品が聴きたいな。又12年は待てそうもないので。
鈴木正人(LITTLE CREATURES)


ツアーでのOFFの日、岡山のローカル線に乗りながらポチッと再生。
なんとも車窓にぴったりなアルバムだなあ!
音と景色との一体感にグッときたのでした。
シミーさん、CD発売おめでとうございます。
伊藤大地(SAKEROCK,細野晴臣グループ)


ブリッジやコーネリアス・グループでのプレイは知っていたけれど、
ソロを初めて聴いて、驚いた。
繊細で甘いトーン、迷路を抜けるようなフレージング、
映像的な曲。たとえようのない、シミーのアート。
孤高の輝き。
高野寛


清水SHIMMYひろたかさんは、
出会った時から今日までずっと寡黙の人です。
20年以上の付き合いで、話した時間は合計30分もありません。
本当なのです。でもSHIMMYの音楽はかなり饒舌です。
禁欲的に見えるでしょうが、かなり欲張りです。
1枚1枚丁寧に描きこんだ画のように、1曲づつが聴き手を唸らせます。
ほら、美術館の椅子に腰かけて、朝から閉館まで同じ画を見つめていても、
決して退屈しないようなと言ったらわかるでしょう!
SHIMMYのギターが、その生命の源であることがすぐわかります。
牧村憲一


アルバム聞かせてもらいました。 
一言で言ってブラボー!です。
最初から最後まで聞き入りました。
演奏はもちろんproduce workも素晴らしい!
独創的かつsensitiveかつ潔しです。
長田進


清水ひろたかくんと知り合ったのは僕がロッテンハッツ、彼がブリッジというバンドに在籍していた頃のことだから、もう23年も昔のことになる。それ以来、GREAT3、Chocolat & Akitoのライブやレコーディングで何度も一緒に音を奏でた、僕にとっては盟友とも言える存在。近年の彼はコーネリアス・バンドのメンバーとして世界ツアーを経て、ショーン・レノンとの交流からプラスティック・オノ・バンドへの参加、マイク・ワットやWilcoのネルス・クラインとのプロジェクトなど、日本という枠を飛び越えたギタリストに成長した。そんな彼が12年振りに完成させた待望のソロ作品がこの「3579」だ。

いつも物静かで、不器用なまでに誠実なその心の奥底に、実は燃えたぎるような情熱が隠されていることに僕はずっと前から気づいていたけれど、彼が自分の作品にここまで己の魂をエモーショナルに焼き付けてくるとは思っていなかった。それは嬉しい驚きだった。ザ・ビーチ・ボーイズにとっての「ペットサウンズ」、ルー・リードにとっての「ベルリン」、ジョン・レノンにとっての「ジョンの魂」…
清水ひろたかにとって、この「3579」はそんな作品ではないだろうかと僕は想像する。

冒頭の「Leaf」、彼が今までに書いた楽曲の中で僕はこの曲が一番好きだ。彼がこの数年感じたであろう、哀しみ、怒り、無力感がこの世のものとは思えないほど儚く美しい旋律で描かれ、さらにそれらに立ち向かって行こうとする無謀なまでの勇気をこの曲から感じ取り、何度聴いても涙がこぼれるほど感動してしまうのだ。

その他の楽曲もすべて素晴らしい。奇妙なコードが滴のように美しく鳴らされるたび、目の前には未知の風景が広がっていく。昔から僕が大好きな彼のまるでベン・ワットを思わせる呟くような歌声や、EAのマイカ嬢の澄んだ歌声が堪能できる歌もの曲も絶品だ。

そしてこの盤の音の良さにも注目して欲しい。ひとつひとつの楽器がまるで目の前で奏でられているかのような音、それは優秀な録音がされたアナログ・レコードを素晴らしいシステムで鳴らした時のような快楽なのである。この粗製濫造の時代、高級な機材に頼らずともこんなにも素晴らしいクオリティの作品を自宅録音で創り上げることが出来るのは、偏執狂なまでに音にこだわる彼ならではの仕事だろう。

この音世界の圧倒的な心地よさを彼はライブ・パフォーマンスでも再現してくれる。それはそれは贅沢な体験、麗しの時間なのだ。

名盤「3579」、そして清水ひろたかのライブを、ぜひ1人でも多くの人に味わってもらいたい。
片寄明人 GREAT3, Chocolat & Akito